2008年7月25日金曜日

iPhoneのバッテリーを買って思う事

最近のエントリにも書いたんだけど、モバイルのバッテリーの持続時間ってそれほど進化してない。
実は進化してるが、それ以上にプロセッサの消費電力が上がっているので、なかなか持続時間が延びない。
やっぱり次のモバイルの大きな進化はおそらく電源供給のブレイクスルーが合ったときなのかもしれない。

例えば,iPhoneにしたってPC的な見地からすると、あれもやりたい、できるべきだって色々思うけど、そういった物を総合すると、あの小ささで今のノートPCの様なスペックを求めているわけだ。フルスペックのPCOSで。でも仮にあの小ささでCore2Duoを積んだとして、バッテリ時間が2時間しか持たないってのはどうよ。モバイルとして本格的に使う事ができないでしょ。

という事は、今のモバイルはある程度クライアント機器の消費電力を考慮した、遅めの(エコな)CPUを積んで、ある程度機能に関しては妥協するってのが現状でしょう。

そうなるとiPhoneもそうなんだけど、モバイル機器に取って肝になってくるのは、処理を肩代わりしてくれるサーバサイドの存在。そしてそれを保証するネットワーク。

やっぱり現在のモバイル機器のバッテリー事情を考えると、サーバサイドの役割ってのはまだまだ絶対的に大きい。

だけども日本の携帯電話のようなwebアプリも今では我慢できない。
あれはあれで、サーバサイドの処理に非常にウェイトを持たせたソリューションで非力かつ消費電力をおさえなくてはいけない携帯電話にとっては全うなソリューションであると思う。

しかし、例えば何かを削除しようとして、リンクかボタンをクリックして3秒待たされてやっとかと思ったら、「本当に削除しますか?」とか聞かれて、再度クリックして3秒またされてやっと削除できるって言う、そういうビート感というのは、もう既に現代のネットに生きる人間には受け入れられないビート感だと思うのです。

せめて確認表示くらいはクライアントで行いたい。
ならJavaScript。でもクライアント負荷が増える。
でもこれくらいなら全然負荷にならない。電力も食わない。
こういったうまいバランス感が、時代のネット感覚にあったビート感をiPhoneは持っていると思うのだ。

大体、いくらサーバサイドソリューションって言っても、画面をいちいち遷移して、その度にブラウザが重複した画面部分も含めて、すべてレンダリングするってのは、携帯端末にとってもエコではない。ブラウザのレンダリング量が増える訳です。

やっぱり画面の必要な部分だけを、再レンダリングさせるってのが、携帯端末の消費電力にとっても、ネットワークにとってもエコなのだ。それと、変更がスピーディーなのでビート感にも合致する。

そういった非同期通信とか意味のあるクライアントサイドの処理ってのには私も大賛成だ。
だからそれは単にトランジションエフェクトとかそういったことだけではない。

サーバサイドの必要性が大きい携帯端末だからこそ、よりいっそう、ネットワークが生命線になる。
だからネットワークをうまく効率的な使い方をして、よりユーザビリティーを高めましょうってこと。

こういった視点は大切だと思う。

まあそれよりもなによりも、いろんな事を考えなくても良いように電源供給の革命的なソリューションが来ないかなって思う次第です。

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