2008年4月3日木曜日

MIDが切り開く未来

もう昨日からAtomとMIDの事ばかり書き込んでいる。

調べれば調べるほどMIDの切り開くであろう未来に希望が見えるのだ。
おそらく日本のユーザ層の移行はゆっくりであろう。
インターネットが、特に、リッチなPCでのインターネット環境が常に生活の必需品の世代(20代〜40代)を中心に少しづつ移行していくことになるのだろう。

今のふやけた10代には期待してない。
あの鎖国の象徴であるimodeの小さい画面とともに世の中から淘汰されてしまってもいい。

ここで俺が大事なのだろうと思うことは、あくまでインターネットとそれによるアプリケーションが生活の一部になっている層がマーケティング対象だということだ。TwitterとかTumblrとかGmail、Skype、Youtubeが無いと生活出来ない(ほんとはそんなことは無いんだけど)と言う層だ。OfficeのVBAマクロに興味があるだとか、年賀状を刷るのが目的な人では無い。そんな人は昔ながらの「デスクトップ」とやらで大きな画面でちくちくやってもらってかまわない。だが、ここでいう対象層は異なる層なのだ。こういった人たちは。

そういう人たちにぴったりくるデバイスが、
もっと軽快でどこでもOnLineでモバイルネイティブなMID端末になるだろうということだ。
モバイルネイティブは別に外出中に留まらない。家の中で色々ポジションを変えながらも使いつづけられることをも意味する。リビングで、トイレで、バスタイムに、寝室に、庭で、それぞれそのデバイスはついて回り、それでもっていつもAlways On the netなのだ。

そういった生活に密着した情報ネットワークデバイスって今まで日本でいうと携帯電話だった。
日本人の多くはインターネットを知らずにいきなりその世界に入り込んだ。
「経験」としてはちょっとプアだけど、それは紛いもなく生活に初めて入り込んだネット体験だったろう。

でも諸外国では事情がちがった。
既にPCでのリッチなネット体験をしている海外の若者には、その携帯上のコンテンツは二番煎じで貧相な物でしかなかった。これは俺自身が欧州圏と米国圏で携帯電話コンテンツに少しかんだ事があるので実体験として非常に強く感じている。日本ではやっていた着メロや待ち受け画像、ゲームは、彼らにとっては夢中になれるものではなく、偽物のガムに入っているシールみたいなものでしかなかった。

ここにきてMIDが切り開こうとしている世界は、まさに日本がかつて携帯電話で狙っていた層であろう。

彼らの満足できるコンテンツやサービス、ソフトウェアが提供できる本物の携帯端末。
しかも始めからインターネットがバンドルされているもの。
それが世界標準ってやつだし、日本が「鎖国」から揺り起こされるようになるのも見えてくるのであろう。

大体、日本っていうちっぽけなマーケットだけ相手にしても、過当競争と次第にやせ細る畑の中でどうやって今日明日の食い扶持をかせぐかっていう切ない戦いにしかならない。
三菱はそうやってimodeから撤退していったし、ソニエリだってそっぽを向き始めているじゃないか。
どうみたって、通信をとっても端末使用をとっても世界に標準たるものを持たない日本の携帯電話業界は、海外に進出しようとしてもかなわない話。既にノキア、モトローラ、ソニエリ、サムソン、LGに食われちゃっているってのは公然の事実である。

MIDの世界こそ、日本が挽回できるかもしれない世界かもしれない。
特にコンテンツやソフトウェア、サービスを提供する人たちにとっては。
世界標準に準拠した戦いなのである。

さて、
Atomの入ったMIDだが、6月くらいに発表されて夏くらいから売り出されるといわれている。
MSは軽量版のVistaは出さないといっているそうなので、おそらくOSはLinuxのカスタマイズ版かUbuntu等のディストリビューションが乗ることになるのではないか。(MSは次のWindowsはコンポーネント化してくるみたいだから、それからなのかな)。もちろんMIDにもいろんな物が有るだろうから、Vistaの乗っているMIDもあるでしょう。ちょっと重いだろうけど。

キラーアプリ基盤はもちろんブラウザー。
おそらくFirefoxとWebKit系が本命なのではないか。
それと間違いなくAdobeのAIR。(レノボの試作品MIDのGUIはAIRらしい)
ここら辺、つまりこれら(Gekko、WebkitのCSSやJSの実装、AIRの仕組み)の理解がこれからの技術者に必要な要素。

それと技術的には、DOM、JavaScript、XUL回りとかxpiを作る知識、HTML5、あとはFlexあたりかな。
かなりクライアントかつUI向けな技術知識が必要とされていくと思います。

(サーバ回りはFrameworkにしたがって、有る程度蓄積された知識を元に、きちんとスケールアウトさせて開発・管理していきましょうってことだと思う。てか、これを主作業にするサービス業者がいっぱい出てきて、それは、そういった仕事は有る程度企業体力勝負なんで、そこはそういう体力のある優秀な技術者を抱えた会社に頼みましょう、ってのがある。Amazonのクラウドサービスとかはそんな方向性だし、そういった「少数の」会社が寡占していくのではないか?これって、昔見たダイアルアップ時代のインターネットプロバイダーの中小が消えていった感じを思い起こさせます。中小のベンチャーが狙うのはこちらの線じゃないでしょ?)

あとは楽しいサービスがつくれればww

そうそう、今日のいろんなニュースのなかで一番感心したのがこの記事。

Apple の戦略を象徴する「MacBook Air」

普段あんまりコンサル系の話は関心することが少ないんだけど、これはよい。

これを読むと、Jobsの狙っている所と、MIDの狙っている所がクロスオーバーしてくるのがわかる。

Jobsがどうしてああも割り切ったスペックのMacBook Airを出すことを考えたのかがよくわかる。
おれもこれを読むまではAirのよさってわからなかった、正直言って。
USBも一個しかないしさ、80GBしかないしさ、DVDROMがねーじゃんとかさ。
「今までの古い脳」で考えるとさ、やっぱりお買い得に見えないわけ。
MacBookの方がお買い得じゃん?

でもさ、Jobsは軽さと薄さを重視したんだよね。
君等が足りないっていってるのって、みんあネットワークで解決するじゃん?
ネットの向こうのストレージつかってさ。
コンテンツもメディア使ってるのって古いよね、ふつーダウンロードでしょって。
いつまでそんなに古い脳をもってるの?
そういう人にはかってもらわなくていいよ。
とまではいっていないだろうけど。
そういうことだと思う。

こう考えたら非常にAirが欲しくなってきた。
魂を揺さぶるっての?そんな感じに見えてきた。

実際に俺は今、Ubuntuを入れたEeePCでプライベートから仕事まで全てこなしている。
EeePCもMIDなんだと思うけど、たった5万円ちょっとのMIDですべて「こなせて」いる。
自営業だからほんとにそれで飯食ってるんだ。
(まあ、Webの技術者だからってこともあるんだろうけどね。)
別に4GBのSSDと4BGのSDHCだけしか保存領域がなくてもちっともこまってないよ。
(友達にはそれじゃまずいじゃんって笑われたけどww)
仕事場とストレージはネットワークの向こうの安いホスティングサーバにあるしな。
普通にYoutubeとかShoutcastたのしんでるし。
さすがにエンコとか動画編集とかしないけど。(趣味じゃないんで)

だから、MIDじゃ物足りないんじゃない?って思う人も、ネットが中心の生活の限り心配なことはないから、別に。
逆に携帯電話しか使ったことのない人でも、MIDは恐くないから。
うちの妻も17InchのMacノートをFirefox専用端末としてつかってるからさwww。
うちの妻にもできるくらいだから、他の...以下略。。

やっぱり個人的には、次の高解像度のEeePCもMac Airも両方ほしいな。
AirにはVMware Fusion入れて、その上でWindowsとUbuntu Linuxを動かせばそれでOK。
WindowsはIEだけしかチェック用にしかつかわないんだけど。。
これで完璧じゃん。

むしろ本格的に整わないといけないのはネットワークと電源のインフラだよね。これからは。
MID+Linux+WiMAX(3.5G??)ってのが本命だろうけど。
どこでもインターネットが無線で無いと絶対にダメダメ、デバイスよりもそっちの方が大切。
あとは公共にもっと電源を有料でもいいからさ、供給してくれるスペースが無いとだめだよね。
ここらへん、サービス業の方は特に電源のサービスを入れると、これからの時代は客がつきますよ。

今だと、どうだろ、Emobileが一番いいのかな。
俺もUSB型の使っているけど。最近不満です。
これからいつも無線の常時インターネットの時代なのにさ、USBで、しかもちょっとだけ長いっていうダサイケーブルでつながってるのってさ、どうよ?
やっぱさ、最近話題になっている、EMONEとかEMONSTERのさ、WindowsMobile端末にWMWiFiRouterをいれてさ、それを無線アクセスポイントにして、それをカバンの中にポイって放りこんで、澄まし顔でipod touchとかAirとかEeePC使うのが今のところ一番かっこよくね?
見てるリーマンが、ここってアクセスポイントあるのかな?って思わせるくらい。

ま、将来的にはiPhoneが今のFoma High Speedくらい(Emobileくらい)の早さでつながってくれれば、それで事足りるんだけどね。もっと将来的には、WiMAXで。

さて、本格的に技術の取得方法も、デバイスも通信手段もPost2007体制に持っていかないとな。
まずはEmobileの契約変更からかな。
あとは頑張って仕事してAirかうか。
ね、蟹君。





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